2013年4月22日月曜日

第2回弁論報告・第3回弁論予定

 3月8日、第2回口頭弁論が開かれました。傍聴してくださった皆さん、ありがとうございます。
 報告が遅れて申し訳ありません。第2回弁論では、被告である新潮社ほか5名が「第1準備書面」を提出し、原告からの訴状に対して認否を行いました。
 次回の口頭弁論は4月26日(金)10時から東京地裁606法廷で開かれます。



 3月8日に提出された被告側の準備書面の要点は、以下のとおりです。

【当事者性について】
・新潮社・佐藤隆信社長以外の当事者性については認める。佐藤社長については、幸福の科学学園側が主張している佐藤社長の立場・責任が明確ではないが、少なくとも、佐藤社長が雑誌の編集業務に関与していたという意味なのであれば否認する。

【名誉毀損について】
・訴状で指摘された記事、吊り広告、新聞広告の存在や表現の内容は事実と認めるが、そこで虚偽の事実が掲載されたという点は否認する。
・原告の名誉を毀損したという点については、否認ないし争う。
・記事により原告の社会的評価が低下するとしても、公共性・公益性・真実性に加え、評論の相当性も満たしている記事なので、違法性が阻却され、不法行為は成立しない。

【原告の損害について】
・記事の掲載は不法行為に当たらないから、被告らが損害を賠償するいわれはない。
・原告は、「本件記事により多数の学生、保護者及び教職員等が受けた精神的苦痛に鑑み」て損害額を算定したと主張するが、原告の生徒、保護者及び教職員等は、原告とは別個の法的主体である。仮に本件記事によりこれらの者に精神的苦痛が生じたとしても(被告らはこれを争う)、これによって原告に損害が発生するとはいえない。

【結論】
原告の請求には理由がないことが明らかであるから、棄却されるべきである。


 かつて幸福の科学は講談社に対して、個別の信者が多数、同時多発訴訟を起こすという「濫訴」を行いました。今回はその手法を取らない代わりに、学園が生徒・保護者・教職員の分までひとまとめに賠償を主張しています。

 しかし個々の生徒・保護者・教職員は、学園とは別の法的主体なので、学園がそれらの損害を全て自分の損害として被告に請求するのはおかしいわけです。それを指摘したのが、上記「原告の損害について」の最後の部分です。

 法廷では、原告である幸福の科学学園の代理人弁護士が、この準備書面に対する反論を次回弁論で提出するとしました。裁判官からは原告に対して「真実性の証明対象となる重要な事実は何なのか」と質問された原告側代理人は、

「授業で前世について教えているという記事だが、歴史の授業でたった1回、話題にのぼっただけでも、それだけを取り立てて言ったとしたら一般読者はどう思うか」

 と主張。再び裁判官から「どういう事実を問題にしているのか」と質問されて、また前世の話をしようとするので、裁判官はさらに質問を繰り返しました。

裁判官「そこまで行く前に、社会的評価が下がる事実というのはどこなんでしょうか」

原告代理人「デタラメ授業という表現。生徒を隔離する監獄のような内容で、これを見た読者がどう思うか」

裁判官「相変わらずすれ違っています。そうではなくて、その前に、社会的評価が下がる事実を摘示するのが名誉毀損ですから、記事の中で、問題とする記述はいくつくらいなのか。記事全体で問題だと言いたいのはわかるが、真実性の立証を必要とする箇所がわからないと、被告の抗弁と噛み合わない」

原告代理人「歴史授業と規律違反の生徒に対する処分に関する部分」

裁判官「坂本龍馬の前世が何とかということを真実性の立証の対象にされても、裁判所としては困るんですが」

原告代理人「そうではなく、坂本龍馬の前世について(授業で)1回言ったとしても、他の時間はどうなのか、年間の授業で何回言ったのか。そこだけを捉えて“こういうことを教えている”と言えるのか。針小棒大な記事ではないのか、と」

裁判官「(原告からは)デタラメという表現が問題だという主張もあります。(問題とされる表現が)事実(の摘示)なのか評論なのかという話もある。対象事実の認識が噛み合っていない。その事実がどこなのか、原告は次回の書面で整理してください」

 次回、第3回口頭弁論は

4月26日(金)
10時00分
東京地裁606号法廷

 幸福の科学学園側から、記事や広告のどこがどう問題なのか具体的に主張を整理した書面が提出されることになっています。

 幸福の科学学園は、教団関連の複数のサイトで週刊新潮の記事を捏造だ何だと罵り、こうして訴訟を起こしておきながら、裁判にいたってもなお、記事のどこが具体的に「事実と違う」のかを指摘できていません。

 訴訟の具体的な理由を整理するなんてことは、訴訟を起こす前にやっておいてほしいものです。自分たちの中で提訴の理由がはっきりしていないのに提訴してしまうというのは、それだけですでに訴権の濫用なのではないでしょうか。

12 件のコメント:

  1. 授業で前世の話をしたって書かれると、社会的評価が下がるとコーフクは思ってるってことなのか?それとも、前世の話をしても何の問題もないから、それが問題であるような表現は読者に誤解を与えるって言いたいのか?

    よう分からんな。独房懲罰のほうは、まぁ誰が見ても問題だろうし、そこで争うのはよく分かるんだが。

    コーフクの人は良く言えば宗教家で、裁判での弁論のやり方を知らなくてもまぁ仕方ないといえば仕方ない。でも、コーフク担当の弁護士は、コーフクの言い分を裁判で通じる論理に翻訳しないとなぁ。

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  2. アイマイミー2013年4月25日 19:33

    これはお笑い訴訟になりそうですね。幸福の科学の弁護士はこんなに程度がひくくなったのでしょうか? 大川隆法の知的劣化とデムパが職員弁護士に感染してしまいましたね。裁判所も困るでしょうね。これでは。

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  3. これからも目が離せませんね。幸福の科学のトンチンカンな対応は、

    しかし、どうやって信者さんに説明するんでしょうか?

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  4. 藤倉善郎さん、あんた、創価ジャーナリズムじゃないのか。

    あんたの創価学会関連の記事を見てると非常に怪しい。

    妙観講誹謗中傷ビラばら撒き事件や、大石寺襲撃事件、
    創価学会幹部ソフトバンク恐喝事件などの主要事件が掲載されていない。
    しかも、創価学会とはほとんど関係ない記事が掲載されている。

    あんたの資金源が創価学会から拠出されていると考えると十分納得できる。
    なお、あんたが創価大学前で注意喚起を促すビラを配っているところは
    【あんたと創価関係者双方合意での自作自演劇】やろ。違うか?

    よく考えたら、あんたなんかに資金提供するとこなんか普通存在しないもんな。
    統一教会や他の宗教はやたらに叩いているのに、
    創価学会だけ、あまり叩かないのは非常におかしい。
    そうか、これでよくわかったわ。
    お前の情報源は創価学会広宣部員フォーカスチームから提供されたものやろ。違うか。
    つまり、本当の黒幕が創価学会であることがこれでよくわかったわ。


    だが、お前に警告しておこう。
    救世主をウソ中傷し続ければ、お前は全国大勢の人から
    海外逃亡をしなければいけないほどの差別・迫害を受けるだろう。
    イエス・キリストを処刑したユダヤ人はその後、神聖ローマ帝国から追い出されてしまい、
    国を持たない民族になったあげく、ヨーロッパ各国で差別・迫害を受ける羽目になっている。

    理由はイエスを処刑した穢れた民族だからということだ。

    ヒトラーがユダヤ人大量虐殺をしたのは、
    イエスを殺害した穢れた民族だからという理由で行われている。

    藤倉善郎。お前もユダヤ人と同じ悲惨な運命が待ち受けているだろう。
    頼りの創価学会は100%滅びてしまい、お前の資金源は完全になくなるだろう。
    創価学会は国家権力によって必ず潰されることだろう。
    救世主をウソ中傷したということでな。

    創価学会を潰さなければ、救世主を迫害した創価学会をかくまっているということで
    日本が海外から差別や、日本侵略の正当化がされてしまうためや。

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    1. 仰木の婆さん2013年5月13日 14:37

      書き込みが意味不明なのですが 裁判の内容では反論できないということでいいですか?

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    2. 創価学会のせいにしないと信者に説明できない。裁判は負けと思ってるんでしょう

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  5. 創価学会はもはや存在意義はない。
    創価学会初代教祖牧口常三郎の霊が幸福の科学設立に陰で協力していたためや。
    牧口常三郎の霊が設立した幸福の科学を創価学会員が攻撃すれば、
    日蓮正宗にも破門されているのだから、完全に存在意義がない。
    牧口常三郎に敵対しているという矛盾になるのだからな。

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  6. 次の裁判はいつですか?

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  7. いつになったらここは更新されるんだろうか

    裁判はどうなってるのかな

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  8. 無敵の龍 リョウ サカザキ2013年8月22日 1:16

    藤倉善郎さんよ、あんた今、マスコミ業界から干されかかってるんだってな。
    そのために一発逆転として大川隆法氏を取材したいそうやな。

    願いをかなえるようにしてあげてもいいけど、タダではダメやな。
    大川隆法総裁に取材したければ、
    まずは、幸福の科学学園裁判における和解を早く済ませること。
    裁判で負けたら藤倉善郎のジャーナリスト生命はそこで途絶えてしまい、
    早川和宏と同じ運命で仕事を完全に干されてしまう。
    学園裁判で自ら幸福の科学に謝罪をして、訂正記事を書いてあげて和解すること。
    これなくして、大川隆法総裁の取材は100%不可能である。

    ブログにある幸福の科学に関する中傷記事全部を削除すること。
    これができないと、大川隆法総裁の取材は100%不可能。

    幸福の科学の宣伝になるような記事をたくさん書いてあげること。
    つまり、あんたは幸福の科学御用ライターになるということや。
    幸福の科学側もマスコミに取り上げられない苛立ちを持っているから
    そこで、藤倉善郎が幸福の科学の宣伝になるちょうちん記事をたくさん書いてあげればいい。

    このサイトは閉鎖すること。

    用は大事なのは幸福の科学側に信用してもらうこと。
    信用がない状態では大川隆法総裁の取材は100%不可能。
    信用を大事にすることで、幸福の科学取材で食べていけるようになる。
    信用を失ってしまえばジャーナリスト生命が完全に絶たれてしまう。

    創価学会からお金をもらって幸福の科学中傷記事を書いてるけど、
    お金の入りは少ないのではないのかい?
    創価学会も藤倉善郎をはじめから使い捨てにしている。
    やばくなれば、トカゲの尻尾きりで、藤倉善郎が首切りになってしまう。

    創価学会は近い将来100%分裂して勢力を今よりもはるかに弱めるから
    強い幸福の科学側につくことが藤倉善郎の生きる道。
    反対派住民からも支持されず、
    最近は創価学会からもそっぽを向かれているのではないのかい?


    だったら、迷うことはない。幸福の科学側につくことや。
    そうすれば、権威とやらがもらえることになる。
    創価学会は近い将来100%分裂・崩壊することになる。
    創価学会側につけば、藤倉善郎自身も創価学会と一緒に滅ぼされてしまう。

    俺の言うとおりに完全にできたら、俺が斡旋してやってもいいぞ。
    当然、幸福の科学信者の俺が大川隆法総裁に取材できるように口ぞえしてあげるよ。

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    1. そういう貴様こそ闇に葬ってやるから覚悟せぇ~や

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  9. 妄想全開 幸福の科学信者か・・・・・・・・(笑)

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