tag:blogger.com,1999:blog-47048809485497075982024-03-05T14:58:00.227+09:00やや月刊 幸福の科学学園裁判幸福の科学学園が週刊新潮と「やや日刊カルト新聞」主筆・藤倉善郎を訴えた裁判に関する、日本唯一のweb専門誌。発行元:やや日刊カルト新聞社藤倉善郎http://www.blogger.com/profile/09887470377723012605noreply@blogger.comBlogger5125tag:blogger.com,1999:blog-4704880948549707598.post-19282861948876913422013-04-22T10:46:00.001+09:002013-04-22T10:46:16.449+09:00第2回弁論報告・第3回弁論予定 3月8日、第2回口頭弁論が開かれました。傍聴してくださった皆さん、ありがとうございます。<br />
報告が遅れて申し訳ありません。第2回弁論では、被告である新潮社ほか5名が「第1準備書面」を提出し、原告からの訴状に対して認否を行いました。<br />
次回の口頭弁論は<span style="color: red;"><b>4月26日(金)10時から東京地裁606法廷</b></span>で開かれます。<br />
<br />
<a name='more'></a><br />
<br />
3月8日に提出された被告側の準備書面の要点は、以下のとおりです。<br />
<br />
<b>【当事者性について】</b><br />
・新潮社・佐藤隆信社長以外の当事者性については認める。佐藤社長については、幸福の科学学園側が主張している佐藤社長の立場・責任が明確ではないが、少なくとも、佐藤社長が雑誌の編集業務に関与していたという意味なのであれば否認する。<br />
<br />
<b>【名誉毀損について】</b><br />
・訴状で指摘された記事、吊り広告、新聞広告の存在や表現の内容は事実と認めるが、そこで虚偽の事実が掲載されたという点は否認する。<br />
・原告の名誉を毀損したという点については、否認ないし争う。<br />
・記事により原告の社会的評価が低下するとしても、公共性・公益性・真実性に加え、評論の相当性も満たしている記事なので、違法性が阻却され、不法行為は成立しない。<br />
<br />
<b>【原告の損害について】</b><br />
・記事の掲載は不法行為に当たらないから、被告らが損害を賠償するいわれはない。<br />
・原告は、「本件記事により多数の学生、保護者及び教職員等が受けた精神的苦痛に鑑み」て損害額を算定したと主張するが、原告の生徒、保護者及び教職員等は、原告とは別個の法的主体である。仮に本件記事によりこれらの者に精神的苦痛が生じたとしても(被告らはこれを争う)、これによって原告に損害が発生するとはいえない。<br />
<br />
<b>【結論】</b><br />
原告の請求には理由がないことが明らかであるから、棄却されるべきである。<br />
<br />
<br />
かつて幸福の科学は講談社に対して、個別の信者が多数、同時多発訴訟を起こすという「濫訴」を行いました。今回はその手法を取らない代わりに、学園が生徒・保護者・教職員の分までひとまとめに賠償を主張しています。<br />
<br />
しかし個々の生徒・保護者・教職員は、学園とは別の法的主体なので、学園がそれらの損害を全て自分の損害として被告に請求するのはおかしいわけです。それを指摘したのが、上記「原告の損害について」の最後の部分です。<br />
<br />
法廷では、原告である幸福の科学学園の代理人弁護士が、この準備書面に対する反論を次回弁論で提出するとしました。裁判官からは原告に対して「真実性の証明対象となる重要な事実は何なのか」と質問された原告側代理人は、<br />
<br />
「授業で前世について教えているという記事だが、歴史の授業でたった1回、話題にのぼっただけでも、それだけを取り立てて言ったとしたら一般読者はどう思うか」<br />
<br />
と主張。再び裁判官から「どういう事実を問題にしているのか」と質問されて、また前世の話をしようとするので、裁判官はさらに質問を繰り返しました。<br />
<br />
裁判官「そこまで行く前に、社会的評価が下がる事実というのはどこなんでしょうか」<br />
<br />
原告代理人「デタラメ授業という表現。生徒を隔離する監獄のような内容で、これを見た読者がどう思うか」<br />
<br />
裁判官「相変わらずすれ違っています。そうではなくて、その前に、社会的評価が下がる事実を摘示するのが名誉毀損ですから、記事の中で、問題とする記述はいくつくらいなのか。記事全体で問題だと言いたいのはわかるが、真実性の立証を必要とする箇所がわからないと、被告の抗弁と噛み合わない」<br />
<br />
原告代理人「歴史授業と規律違反の生徒に対する処分に関する部分」<br />
<br />
<span style="color: red; font-size: large;"><b>裁判官「坂本龍馬の前世が何とかということを真実性の立証の対象にされても、裁判所としては困るんですが」</b></span><br />
<br />
原告代理人「そうではなく、坂本龍馬の前世について(授業で)1回言ったとしても、他の時間はどうなのか、年間の授業で何回言ったのか。そこだけを捉えて“こういうことを教えている”と言えるのか。針小棒大な記事ではないのか、と」<br />
<br />
裁判官「(原告からは)デタラメという表現が問題だという主張もあります。(問題とされる表現が)事実(の摘示)なのか評論なのかという話もある。対象事実の認識が噛み合っていない。その事実がどこなのか、原告は次回の書面で整理してください」<br />
<br />
次回、第3回口頭弁論は<br />
<br />
<span style="color: red;"><b>4月26日(金)</b></span><br />
<span style="color: red;"><b>10時00分</b></span><br />
<span style="color: red;"><b>東京地裁606号法廷</b></span><br />
<br />
幸福の科学学園側から、記事や広告のどこがどう問題なのか具体的に主張を整理した書面が提出されることになっています。<br />
<br />
幸福の科学学園は、教団関連の複数のサイトで週刊新潮の記事を捏造だ何だと罵り、こうして訴訟を起こしておきながら、裁判にいたってもなお、記事のどこが具体的に「事実と違う」のかを指摘できていません。<br />
<br />
訴訟の具体的な理由を整理するなんてことは、訴訟を起こす前にやっておいてほしいものです。自分たちの中で提訴の理由がはっきりしていないのに提訴してしまうというのは、それだけですでに訴権の濫用なのではないでしょうか。藤倉善郎http://www.blogger.com/profile/09887470377723012605noreply@blogger.com12tag:blogger.com,1999:blog-4704880948549707598.post-51491251404247371042013-03-04T12:25:00.000+09:002013-03-04T12:25:20.605+09:00第2回口頭弁論予定<br />
2月8日の第1回口頭弁論報告です。傍聴くださった皆さん、ありがとうございます。<br />
<br />
原告(幸福の科学学園)側は訴状の通り陳述。民事裁判では、「陳述」と言っても書面を出すだけなので、その場で読み上げたり発言したりということはありません。被告(新潮社、社員、藤倉)側は、請求棄却を求める答弁書を提出し欠席しました。<br />
<br />
次回、第2回口頭弁論は<br />
<br />
<b><span style="color: red;">3月8日(金)</span></b><br />
<b><span style="color: red;">10時40分</span></b><br />
<b><span style="color: red;">東京地裁606号法廷</span></b><br />
<br />
被告側は、原告側の主張に対する認否を含め、より具体的な内容の準備書面を提出する予定です。<br />
<div>
<br /></div>
藤倉善郎http://www.blogger.com/profile/09887470377723012605noreply@blogger.com33tag:blogger.com,1999:blog-4704880948549707598.post-79617628530817156572013-02-04T09:00:00.000+09:002013-02-04T12:08:23.866+09:00訴状と学園側提出の証拠幸福の科学学園から、提訴に際して提出された訴状や証拠等の書面を掲載します。<br />
<br />
まず東京地方裁判所から、第1回期日への呼出状というものが訴状と一緒に送られてきました。<br />
<br />
<a href="https://docs.google.com/file/d/0BxQqDQ8VBlGccDRteVpVQjl6MUE/edit?usp=sharing">呼出状</a><br />
<br />
同封されていた訴状と、さしあたっての証拠類です。<br />
<br />
<a href="https://docs.google.com/file/d/0BxQqDQ8VBlGcMU9MdFZ1aDNnMlE/edit?usp=sharing">訴状</a><br />
<br />
<a href="https://docs.google.com/file/d/0BxQqDQ8VBlGcem1zM2JyM2laT00/edit?usp=sharing">訴状(謝罪広告目録)</a><br />
<br />
<a href="https://docs.google.com/file/d/0BxQqDQ8VBlGcTnI4dE10cHpmNkU/edit?usp=sharing">訴状(当事者目録)</a><br />
<br />
<a href="https://docs.google.com/file/d/0BxQqDQ8VBlGcblpGaloxVEk4LUE/edit?usp=sharing">証拠説明書(甲1~3の5)</a><br />
<br />
<a href="https://docs.google.com/file/d/0BxQqDQ8VBlGcRXlEVk9zNVlVaWs/edit?usp=sharing">甲号証1~3の5</a><br />
<br />
各書面では、被告のうち新潮社の佐藤信隆社長と『週刊新潮』の酒井逸史編集長(いずれも、すでに幸福の科学から名指しで霊言本を出版されてしまっています)の氏名と、記事執筆者である藤倉善郎の氏名は、そのまま記載してあります。『週刊新潮』のデスクと編集者については、本記事にからんで氏名を公表していないので、藤倉の判断で伏字としました。<br />
<br />
今後も極力、裁判資料は公表していきたいとは思っています。ただし、学園に通う子供たちやその保護者、新潮社および関係者、記事執筆にあたって取材に協力してくださった方々への配慮から、公表しない部分も出てくる可能性があります。藤倉善郎http://www.blogger.com/profile/09887470377723012605noreply@blogger.com15tag:blogger.com,1999:blog-4704880948549707598.post-64085886216769003232013-02-03T00:19:00.000+09:002013-02-03T00:19:17.579+09:00第1回口頭弁論予定<br />
幸福の科学学園による1億円訴訟の第1回口頭弁論期日です。<br />
<br />
2月8日(金)<br />
午後1時20分<br />
東京地裁606号法廷<br />
<br />
どなたでも傍聴可能です。<br />
藤倉善郎http://www.blogger.com/profile/09887470377723012605noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4704880948549707598.post-43639971542160537872013-02-02T19:08:00.002+09:002013-02-02T19:31:56.768+09:00創刊のお知らせ<table cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="float: right; margin-left: 1em; text-align: right;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh_P5OGS7IOAm_g-k2vZGyKUfc8KmWOEsD5d5urSunDb4gE-T2eQIvmRc_csOmpfTXakF6Jp8utLHWp3GotrmNv0nGRi0Z0XEPq8vbTAlzW9lWOs2CtIwaRjCn8RX9nnbULpWsKqYAd7IwS/s1600/%25E5%25B9%25B8%25E7%25A6%258F%25E3%2581%25AE%25E7%25A7%2591%25E5%25AD%25A6%25E5%25AD%25A6%25E5%259C%2592_02.jpg" imageanchor="1" style="clear: right; margin-bottom: 1em; margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" height="212" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh_P5OGS7IOAm_g-k2vZGyKUfc8KmWOEsD5d5urSunDb4gE-T2eQIvmRc_csOmpfTXakF6Jp8utLHWp3GotrmNv0nGRi0Z0XEPq8vbTAlzW9lWOs2CtIwaRjCn8RX9nnbULpWsKqYAd7IwS/s320/%25E5%25B9%25B8%25E7%25A6%258F%25E3%2581%25AE%25E7%25A7%2591%25E5%25AD%25A6%25E5%25AD%25A6%25E5%259C%2592_02.jpg" width="320" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">幸福の科学学園那須校(栃木県那須町)</td></tr>
</tbody></table>
このたび、『<a href="http://dailycult.blogspot.jp/">やや日刊カルト新聞</a>』を発行するやや日刊カルト新聞社(代表:藤倉善郎主筆)では、新雑誌『<a href="http://www.happygakuen.blogspot.com/">やや月刊幸福の科学学園裁判</a>』を創刊することにしました。<br />
昨年12月7日、<a href="http://www.happy-science.ac.jp/">学校法人幸福の科学学園</a>が、『週刊新潮』と藤倉を相手取って1億円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求めて東京地裁に提訴。2月8日に第1回の口頭弁論が開かれる予定です。<br />
本誌は、この裁判について報道することを目的としたweb専門誌です。<br />
<br />
<a name='more'></a><br />
<br />
やや日刊カルト新聞社の藤倉は、2012年11月15日発売の『週刊新潮』(11月22日号)で、<br />
<br />
〈特別読物 文科省も県もお手上げ! 子供に嘘を刷り込むデタラメ授業! 「坂本龍馬の前世は劉備」と教える「幸福の科学」学園の罪〉<br />
<br />
を執筆しました。<a href="http://www.happy-science.ac.jp/">幸福の科学学園</a>那須校における宗教教育・政治教育の実態や、生徒に対する懲罰の実態についてリポートしたもので、おおまかに以下のような内容です。<br />
<br />
<br />
<b><span style="color: red;">幸福の科学学園の教員が歴史の授業で「坂本龍馬は劉備玄徳の生まれ変わり」などと教えていたり、ニーチェが登場する国語の評論文を「悪魔の名前が登場するからやりません」として飛ばしてしまうといったオカルト授業が行われている。大川隆法総裁を個人崇拝する宗教教育や、幸福実現党を支持する、教育基本法違反の政治教育が行われている。事実上、学園内での生徒間の恋愛が禁止されている。ルール違反などを犯した生徒に対して “独房懲罰”が繰り返し行われている。このような学校に栃木県は、開校初年の2010年度と翌年度に計約1億2000万円を補助金として支出し、2012年度だけでも1億円を超える見込みである。</span></b><br />
<br />
<br />
これに対して学校法人幸福の科学学園は12月7日、記事は名誉毀損にあたるとして東京地方裁判所に提訴。新潮社、同は社長、『週刊新潮』の編集長、デスク、編集者、そして記事執筆者の藤倉を被告として、1億円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求めています。<br />
<br />
『週刊新潮』で藤倉主筆が記事を執筆するに至った取材経過の一部と、訴訟提起に至るまでの幸福の科学側の動向については、すでに『<a href="http://dailycult.blogspot.jp/">やや日刊カルト新聞</a>』で報じています。<br />
<br />
2012年12月10日 <a href="http://dailycult.blogspot.jp/2012/12/1.html">幸福の科学学園、新潮社社長と本紙主筆を“1億円”で提訴と発表</a><br />
2012年11月16日 <a href="http://dailycult.blogspot.jp/2012/11/blog-post_16.html">週刊新潮の“学園報道”=幸福の科学の珍反論を検証する</a><br />
2012年11月15日 <a href="http://dailycult.blogspot.jp/2012/11/blog-post_15.html">尾行・通報・恫喝、幸福の科学学園報道の裏バトル</a><br />
<br />
本誌では、2013年2月8日に第1回口頭弁論が予定されているこの訴訟について、裁判資料や裁判日程、進捗状況などを可能な限り掲載していきます。<br />
<br />
幸福の科学学園は、2013年春に滋賀県大津市に関西校、2015年には千葉県長生村に幸福の科学大学の開設を予定しています。<br />
<br />
この裁判では、同法人による新たな学校開設を容認すべきかどうかを判断する上でも参考になりうる情報も多く出てくると思います。藤倉としては、単なる訴訟当事者としてではなく、学園に通う生徒たちの人権状況の改善と、教育関係の行政機関を含め広く一般の参考になることを願い、本誌を発行していきたいと考えております。<br />
<br />
今後とも、「やや日刊カルト新聞」ともども、よろしくお願いいたします。藤倉善郎http://www.blogger.com/profile/09887470377723012605noreply@blogger.com21